ヤモメもカップルも「ホワイト・クリスマス」
師走の喧噪もせわしなさも、ましてや新年に向っての盛上りも今イチ感じられない我が周辺。
報道される景気回復の兆しとやらは一体どちらの国のお話かと目と耳とサイフの中を疑う日々。
それでも確実に暦は日々を刻んでおります。
で、たまには季節柄の記事など。
誰もが知っている名曲が題名の「ホワイト・クリスマス 」(1954年)と云うミュージカル。
ボブ(ビング・クロスビー)とフィル(ダニー・ケイ)の売れっ子芸人コンビとベティ(ローズマリー・クルーニー)、ジュディ(ヴェラ=エレン)の売出し中の芸人姉妹のラブ・コメディ。
”どうせ甘ったるい、クリスマスの恋人同士のイチャイチャやろ?”と思われた諸兄も一寸お待ちを。
確かに意気投合したフィルとジュディが、ボブとベティの恋を成就させるために策を講じるお話ではありますが、この映画の本筋は、かつて兵役中に自分達の上官だった”親父”こと将軍の経済窮地を助けようとする元部下達の男気の物語なのですね。(それが無きゃ紹介しません。男泣きBLOGですから・・・。)
さらに注目すべきはヴェラ=エレンの驚異的な身体能力。
レストランでのダニー・ケイとの最初のダンス・シーンを観た時の私の表情は、「ドラゴンへの道」で お調子者タン・ロン(ブルース・リー)の格闘技術を初めて垣間見た時のノラ・ミャオのそれと同じだっただろうと念われる。
その後の将軍が経営するホテルでのダンス・リハ・シーンでは怒濤のタップ・アクション!
「コマ落とし」かと見紛うスピード、鋭いキレの手足のアクション。しいて言うならリカちゃん人形の足をくるっとヒネった様なありえない角度に展開する四肢、それでいてブレない上半身に終始乱れぬキュートな笑顔。
真面目な話、ブルース・リーのファンの方には是非共観て頂きたい。初めて彼のアクションを見た時と同種の(同様と迄は言いませんが)感慨があると思います。
さらにリー・ファンが見逃してはならないのは、皆に慕われる将軍があのクローズ版「死亡遊戯」の悪役ドクター・ランドことディーン・ジャガーであること。
ここ迄来れば功夫映画ファンの方々も見過ごせますまい。(しかし「ホワイト・クリスマス」をこんなオススメ方するのは他には無いだろな・・・。)
この時点ですっかり引いてしまったかも知れない女性の方々、ご心配なく。
ソフト・ボイスが魅力のB・クロスビーと、ジャズ歌手としても名を馳せたR・クルーニーのボーカル、
コミカルで芸達者なD・ケイと前出のV=エレンのダンス・・・。
心暖まるエピソードと”これが芸人魂!”とばかりに各自が持ち味を出した映画で心もおなかも満腹になります。よくよく見てみるとセットなんか以外とショボかったりするのですが、このきらびやかさはやはり、俳優陣の才能の成せる技なのでしょう。
感動とは制作費でもCGでもない! 温故知新!! ハリウッド!!
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