「死刑台のエレベーター」〜夜の静寂(しじま)に・・・。〜

「死刑台のエレベーター」(1957年)ジャンヌ・モロー モーリス・ロネ主演
軍事関係会社の社長婦人と部下の不倫による夫殺し。モノクロームの映像、パリの街、映像を見ながら即興で録音したマイルス・デイヴィスのトランペット、電動の鉛筆削りやマイクロカメラと云った小道具に到る迄の全てがモダン。この単なる”おしゃれ感覚”とは違う、都会の闇的な大人感覚の映画は最近では一寸知らない。。恋人の姿を捜して夜のパリの街を彷徨うジャンヌ・モローが美しくも恐い。ラスト、やっと出会えた恋人をまさぐるかの様に現像液を漂う彼女の指・・・。恐るべしは当時若干25歳の監督ルイ・マル。左上の写真は初回CDのジャケット。髪をかきあげるJ・モローが色っぽいでしょ?
これからの寒い季節、まだ暗い早朝四時〜五時頃ヒト気のない、だが皆無でもない街をこのCDを聴きながら車で流す。内港で車を降り、白い息を吐きながら暗い海を見つめる。おもむろに煙草(エコー)に火を着けるワシ・・・。う〜むナルシズム! その後ファミレスでサバ定食を食うのが私の密かな冬の愉しみ。(暗) このサントラを聴く度に”夜の静寂(しじま)に”と云う言葉が頭に浮かぶ。「せいじゃく」ではなく「しじま」と云う語感がぴったりなのだ。”夜の静寂に・・・。”なにで覚えた言葉だったろう・・・。
現在発売中のCDジャケ。コレもなかなか。ふんぞり返り具合がたまりません。やっぱりこの頃の女優さんは雰囲気があって良い。
全26曲中、1〜16迄はオリジナル・マスター・テープより。17〜26がサントラでこちらはエコ−処理がされています。
音源の貴重性や音質から云うと1〜16曲迄でしょうが、やはりサントラの方が映画のイメージを彷佛とさせる。(当り前だ!) 取りあえず聴いていただきたい個人的なお薦めは以下の4曲。メリハリがあって”ジャズはちょっと・・・。”と言われる方にも取っ掛かり安いと思います。
17) 「Gnrique」 テーマ
21) 「Florence Sur Les Champs-lyses」
シャンゼリゼを歩むフロランス
25) 「Bar du Petit Bac」 プティパックの酒場にて
26) 「Chez le Photographe du Motel」 モーテルの写真屋
至極のCOOL。マイルス流・反転した夜のカフェテラス・・・。
★★★こちらから全曲試聴可
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