♪今夜てんやわんやよゥ♪で久々の更新,すみません。

左画像『死刑台のエレベーター【HDニューマスター版】』発売などと云うニュースも耳に新しい中,
邦画でリメイクとの事。
あくまでオリジナルを踏襲する,と云う条件で亡きルイ・マル監督御子息がGOサインを出したらしいが(
2007年8月の時点でリメイク権確保)息子さん、ハリウッド拒否は理解出来ますが最近の日本映画の”何”を見て許可されたのでありましょう。まさか黒澤監督『素晴らしき日曜日』辺りを観てて、リメイク完成後『東京画』のヴィム・ヴェンダース監督のごとく「今の日本てぜんぜんちゃうやん!」的な誤解が生じなければいいですが。まぁルイ・マルさんの身内が許可をしたことと作品自体の出来とは何ら関係はない。
と観る前からいろいろと言ってみた所でそれこそ意味のない話ではあります。
しかし再び繰り返しますが日本にのみ版権許可の決め手となった”オリジナルの踏襲”とは一体何を指すのかは定かでない。「禅」の国日本に精神的な風情の表現とか細やかな「こころのきび」の描き方などに期待を込めての所業でしょうか。
が
私がこの作品を愛してやまないのは、モノクローム,パリ,夜のシャンゼリゼ,マイルスの即興演奏,レトロだが不可思議にモダンな小道具(ステーショナリーやマイクロカメラ,社内の電話交換台等)等の醸し出すクール&アダルトな都会の闇的情景であったりする。魅せられるものの多くがあの時代であったからこそ的な要素が多く、こりゃ『椿三十郎』や『隠し砦の三悪人』リメイクなんぞより強敵であると考える。筋立て自体は「火曜サスペンス」と大差ないのであるからして。
モーリス・ロネのジュリアンを阿部寛氏。
うむコレは良さ気でさして異論なし。エレベーターの隙間から顔と手足覗かせるアベちゃん,目に見えるようです。(笑)
ジャンヌ・モローのフロレンスは吉瀬美智子嬢。
この方は正直存じ上げないですがJ・モローは当時30歳,美智子嬢現年齢34歳で不足はない。があの、夜の街を恋人を求めて彷徨い歩くフロレンス演じるモローの、美しくも恐ろしい肉感的な情念を現代の日本の女優さんがどんな風に演じられるのか。(60〜70年代に絶頂期を迎えた邦画女優の中には、モロー的なお方は数多くいらっしゃったでしょうが)
いやイヤミを言ってるのではありません。
リメイクなんざ所詮分が悪いは周知の事実,それを踏まえてのチャレンジで、ジャパネスク的にどう料理されるのか期待しとるのであります。
あの、子供の頃、車を持った知人のおじさんに両親共々連れられて行った地方都市。夜も更け夕食を済まし,山間部の田舎の自宅への帰途につく車中でうつらウツラとしながら見たきらびやかだが寂し気な街のネオンや、ヘッドライトに照らし出される真っ暗な国道の情景にも似た,断片的な夢のような映像をどう見せていただけるのか。それともまったく別の新たな感慨を与えせしめてくれるのか,頼んます邦画! たのんますキムタク・ヤマト!